白ワインの製造工程
- 果実を選別して除梗・破砕
- 圧搾して果汁にする
- 約15℃で発酵
- 貯蔵熟成して澱引き
- 濾過をして瓶詰め
赤ワインの製造工程
- 果実を選別して除梗・破砕
- 約25℃で発酵
- 発酵醪を圧搾
- 貯蔵熟成して澱引き
- 濾過をして瓶詰め
歴史や説明
地ビールが全国的なブームになった平成8年頃、青森県で県産果実を原料とした「ふるさとワイン」が注目され、秋田県内でもワイン製造へ参入する機運が高まった。昭和50年代の転換作物として果実を栽培し、その需要拡大により急速に栽培面積を拡大したが、昭和60年代に入ると過剰状態となり価格が暴落した。果実のジュースも製造したが、それでも過剰状態にあったため、青森県の「ふるさとワイン」を参考に、県内の企業や自治体がワイン製造に挑戦した。この当時は醸造用ブドウをはじめ、プラム、梅、リンゴ、洋梨、和梨、キウイ、スイカ、メロン、マルメロ、イチジク、ブルーベリー、パッションフルーツ、またたび、はまなすなどを原料とし、多彩なワインが県内20数社で製造・販売されていた。現在では、醸造用ブドウやヤマブドウ交配品種、プラム、リンゴ等を原料とし、高品質なワインを製造している。また、秋田県総合食品研究所(現:秋田県総合食品研究センター)が開発した「秋田美桜酵母」で醸造したワインも製造されており、華やかな香りと深みのある味わいが特徴となっている。現在の県産ワインの流れとは異なるが、戦中戦後に県内でワインを製造していたという記録がある。県南の酒造メーカーでは、昭和17年から昭和20年までリンゴ酒とヤマブドウ酒を製造しており、それらを原料に蒸溜酒(ブランデー)も製造していたという。