概要

所在地

湯沢市岩崎字岩崎162

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アクセス方法 JR下湯沢駅から徒歩約15分
見学可能時間 平日9時~17時(土日祝日・GW・盆・正月休み)
連絡先 TEL:0183-73-2901
FAX:0183-73-8131
E-mail:ishimago@gray.plala.or.jp
予約の要否 要(人数・スケジュール等、予め御連絡下さい。)

歴史

創業安政2年(1855年)。初代石川孫左エ門は元々酒処であるこの地が醤油醸造にも適することに着眼し、杜氏南部三郎を招いて研究を重ねました。その後、当時の岩崎藩藩主・佐竹公へ醤油を献上、賛を博したことから広く一般にも用いられるようになり、事業の基盤を確立します。 味噌の醸造は二代目から始まりました。この地方は農村部落であり、米や大豆の収穫が豊富だったため、各家々で自家用味噌を煮ていました。二代孫左エ門は味噌が米飯に次いで‘滋養調味品’であるところに目を着け、味噌の製造法にも研究を重ねます。原料を選び抜き、米麹の改良を図り、最適な熟成期間の設定など、‘完全なる製造法’を見つけるために苦心しましたが、その努力の結果‘井桁印岩崎味噌’の製造に成功いたしました。

製造方法や取扱商品の特徴

《製造方法》
仕込みに使う蔵はそれぞれ独立した姿で並んでいるため、木桶に仕込む作業、木桶から移す作業は必然的に人の手が中心になります。 醤油も味噌も、蔵の中に鎮座する30石もの巨大な木樽がいっぱいになるまで蔵人が担いで何度も何度も往復します。 傍目には効率の悪い作業に見えるかもしれません。しかし、これが幸いにも米や大豆、小麦の状態をいつでも肌で感じながら作業を進めることになり、伝統製法を守る大きな要因になっているのです。 私たちの造り出す製品は「生き物」であると考えております。「生き物」は最先端の機械をもってしても制御できないことがあります。 自然の力を借りながらも蔵人が五感を研ぎ澄まし、惜しみなく手をかけて造り出す…。 だから、石孫では胸を張って『手造り』と言えるのです。

《取扱商品》
地元産原料による無添加天然醸造の手造りの味噌・醤油。 百寿・芳寿・招寿・みそたまり 籾発芽玄米仕込み孫左ェ門味噌・五号蔵味噌・黒味噌・金のいぶき味噌 詳しくはホームページをご覧ください。

訪問時の見どころ

二代目孫左エ門が、明治16年(1883年)から大正5年(1916年)までに建てた6つの蔵はすべて平成10年(1998年)に文化庁指定登録有形文化財として登録されています。 6つのうち1つは文庫蔵で最も古く、明治16年に建造され、歴代の大福帳・雑貨等が収められております。 他の5つ、一号蔵から五号蔵は、醤油・味噌の仕込みの場として現在も活躍中です。 古い順に三号蔵(明治30(1897)年)、四号蔵(明治33(1900)年)、一号蔵(明治37(1904)年)、二号蔵(明治43(1910)年)、五号蔵(大正5(1916)年)の建造で、それぞれ独立して並んでおります。 蔵の中には人の背よりも深い、大きな木樽が収められています。 蔵の入り口から後で入れることは不可能なので、初めから蔵の中で組み立てたものと言いますから、古いものだと明治の時代から現在まで使い続けていることになります。 しかし、平成23年(2011)3月11日、近年稀な大雪と、東日本大震災の影響により一号蔵は倒壊。 もともと倉庫として使っていた二号蔵を改築し、新たな醤油醸造蔵と致しました。 よって一号蔵は文化財登録から抹消されております。 煉瓦積みの麦炒り装置や、数百枚の麹蓋が並ぶ麹室など手造りならではの珍しい蔵の様子がご覧いただけます。 しかし、実際に味噌及び醤油を麹造りからおこなっている蔵ですので、一度に多人数の受け入れは出来ません。 現在は蔵の環境に影響のない程度の少人数のグループでのご来店を歓迎いたします。